ideaHUB

「世の中に既に存在する素晴らしい『モノ』と読者との出会いを生み、すべての人が『なりたい自分』になれる世界」を目指します。

【3分で人生が変わる】「本質を歌い続ける」SUPER BEAVERというバンド。

とにかく、「言葉」がスゴイ。

 今、サブスクリプションサービスが音楽業界を席巻している。CDを買ったり借りたりしなくても簡単に音楽を聴ける時代だからこそ、今まで触れてこなかったような音楽にも目を向けやすい。今まで邦ロックを中心に聴いてきた私は、洋楽を聴き始めるようになった。一方で、それほど多くの選択肢がある中で本当にいい音楽と出会うことは難しいんじゃないかとも思える。だが今日紹介するバンドは、どんな時代でもきっとリスナーの心をつかむ、強い光を放つバンドだ。

 彼らの名前は、SUPER BEAVER。主にライブハウスを拠点に活動しているが、それよりも規模の大きいホールやアリーナでもチケットを完売させるほど今人気のバンドである。ドラマやアニメの主題歌にも幾度となく抜擢され、他の有名バンドと並び、様々な音楽フェスのメインステージに立つ彼らの魅力とはいったい何なのか。それは間違いなく「言葉」だ。本質を捉え、リスナーに届けるその歌詞は優しく、そして厳しくもある。

 

あっという間に終わってしまうよ
10年なんて 20年だって

 

 上記の歌詞から始まる「閃光」という曲は、約3分という短い時間で、リスナーに対してこれでもかというぐらい本質を突きつける。

 

来週も 来月も 来年だって
今すぐ歩きださなくちゃきっと同じで
やれない理由をいくつ探してみたって
やらなかった後悔が勝つんだ
今やりたいと思うことは
今しか出来ないことなんだ
今は今にしかないんだよ

 

 一見すると「当たり前」のことを歌っているようにも思える。しかし、そんな「当たり前」を本当に理解し、生きることができているだろうか。彼らが「当たり前」のことを歌うのは、彼らが本質と向き合っているという紛れもない証拠であり、「当たり前」のことにこそ大切さが宿っていると信じてやまないからだと思う。彼らの音楽は、私たちリスナーにそんな「当たり前」をまっすぐにぶつけ、目を背けさせない

 

正攻法でいい まっすぐでいい まっすぐがいい
正直者はいつだって 馬鹿のその先を見ている

 

 この曲は、あのONE OK ROCKのボーカルTakaも絶賛した一曲だ。「正攻法」というタイトルがふさわしい、荒々しさを感じるロックサウンドにリスナーを鼓舞する言葉が込められている。

 

史上初の快挙を もてはやすのに
過程ではなんで 舌を出す 指をさす
誰だって何だって「最初」は初めてだ
足跡を辿ってもつまらないさ

 

 

時間が解決してくれる もう その通りだと思う
でも 正しくは 生き続けている 自分が導いている

 

 ここまでの3曲はYouTubeにアップロードされていて、ライブでも定番の曲をセレクトした。しかし、彼らの凄いところは「捨て曲」がないところだ。多くの人が聴いたことのある有名曲も、コアなファンが聴くアルバム収録曲もいい意味でそんなに差がない。どの曲でも彼らの哲学はぶれることなく、本質を歌い続けている。YouTubeにアップされている曲を聴き終わった後は、ぜひ他の曲も聴いてほしい。あなたの心に突き刺さるような本質ときっと出会えるはずだ。

 ここまで彼らの「言葉」について見てきたが、もう1つ魅力を挙げるとするならば、それは間違いなく「ライブ」だ。ライブにおいて、彼らの「言葉」という魅力は最大化される。

ライブも、スゴイ。

 私自身、彼らと初めて出会ったのはライブだった。1曲も知らないはずなのに、途中から鳥肌が止まらなくなった記憶がある。それは彼らがとてつもない熱量で、そしてリスナー一人一人に対してぶつかってくるからだと思う。それぞれのリスナーがそれぞれの想いを抱えていることをよく理解しているからこそ、彼らはリスナー一人一人と「対峙」(ちなみにこれは彼ら自身がよく用いる言葉だ。)することを大切にしている。同じ言葉を届けながら、異なる状況にいるリスナーそれぞれに響くことを願っている。ライブにおいてお客さんのことを「みんな」とか「おまえら」と呼ぶロックバンドが多い中、彼らは「あなた」と呼ぶのもそんな気持ちの表れだろう。

 

とことん本質と向き合う。

 そんな彼らのライブで以前、ボーカルの渋谷さんが言ったフレーズが忘れられない。

「きれいごとを歌って励ますようなライブはしない。俺たちのライブはしんどいくらいに自分と向き合ってもらいます。」

 日常からの逃避やエンジン補給として、音楽やライブがあっても当然いい。だが彼らは、リスナー自身が抱く本当の気持ちに気づいてもらうことを目指し、その気持ちを叶える原動力を与えるため、あくまで本質を歌い続ける。そしてそんな姿勢は、本質を歌い続ける彼らだからこそたどり着けた、「音楽の本質」なのかもしれない。

 

↓ライブの熱量をひたすらに感じられるライブ映像。音源だけで終わらせないでほしい。

LIVE DVD 2 Tokai No Rakuda Special at 大阪城音楽堂 [ SUPER BEAVER ]

価格:3,693円
(2020/1/26 16:13時点)
感想(0件)